【ゲーム】Detroit:Become_Human
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【ゲーム】Detroit:Become_Human
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人類が近い将来、ほぼ確実に現実で問題に直面するであろう、人工知能による人格を新たな生命として認知するかをテーマに掲げた大作。有機体の生命といっても、複雑な化学反応による組み合わせで成り立っているので、いずれ脳の仕組みも解明され、記憶の仕組み、心の仕組みなども計算でシミュレートされる日が来るでしょう。近年、AIを導入したサービスが生活に身近になり、興味も持っている人にも共感できると思います。お勧めです。
近未来のデトロイト市で、3体の異なる境遇のアンドロイドを主人公に、時系列にシーンを入れ替えてストーリーが展開していきます。
オープンシナリオアドベンチャーを謳ってるだけあって、ストーリーの選択をゆだねる場面は、全てユーザーで決断が迫られます。
やがて3体の運命も交錯し、胸が詰まる決断を迫られるときもあるでしょう。
ガラリとエンディングが異なるマルチエンディングが用意されており、それに至る過程も作りこまれており、妥協は感じられません。
選択も時間制限があり、臨場感を高めます。戦闘などもQTEを採用していますが、即決で善し悪しが決まるようなものでなく、ある程度猶予を持ったポイント制を採用しているようなので、良質な手に汗を握る一歩進化したQTEを体験できます。
グラフィックも、トップクラスのモデリングと質感で人物背景共に作りこまれています。基となったスキャンした俳優も個性的で、脚本も優れているのもあって、サブキャラクターまでもが印象に残ります。
全体を通して9~11時間くらいで、エンディングまでたどり着けますが、途中分岐も含めたマルチエンディングなので、それの数倍のストーリーが用意されているようです。また、全プレイを通して仲間からの好感度、選択した内容により世論などが蓄積され変化し、主人公への対応が変化したり、分岐のロックが解除され追加されたりします。
フローチャートで常に選択状況を確認でき、クリア後はチェックポイントから途中開始ができます。
ただ、セリフやシーンを飛ばしたり早送りできる機能はないので、もっと手早くフローチャートを自由に網羅できる仕組みが欲しかった点が唯一の気になる点です。
全体として妥協のない作りこまれた良質のアドベンチャーゲームだと思います。お勧めです。
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