【小説】世にも奇妙な人体実験の歴史
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【小説】世にも奇妙な人体実験の歴史
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病原菌、ウィルス、寄生虫、放射線など、様々な病気の根源となりうるものを突き止めたり、どの様な脅威を持つのか試行錯誤したり。人類が初めて未知なるモノに対峙した時の戦いのエピソードが散りばめられています。
人類が未踏の領域に踏み込むには犠牲がつきものであることを痛感させてくれる著作。
しかし、未知なるものへの興味を追究する研究者にとっては死をも恐れず、自らを実験台にして身を投じていく様の数々が描かれています。
まだ十分に科学技術が発達していない段階での、未知なるものへの調査。人類が、全てに基礎理論の経験が不足して、論理的な仮説すら立てられない混沌した黎明期の話。根拠のない逸話、信仰、呪術を払拭できず、つい近年の100数十年前まで、医療関連においては、怪しげな施術が横行して、多くの人々が命を落としていたことに驚く。
21世紀のいま、人類はこういった数々の研究者たちの礎のおかげで、ある程度の基礎知識を構築し、今後の未知なるものへの予測や、分析を行う術を習得することができた。でもすべてが完全ではない。今でも長期的かつ統計的データが本来は必要であるが、理論が先行して安全だと判断されている技術などが次々投入されている。(レーシック、人工甘味料、遺伝子組み換え)
このような現状への警鐘と、今後も続く人類の未知への挑戦の勇気をくれる一冊。
注意:食事中、及びその直近は、読むのを控えたほうがいいです。(ほめ言葉)
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