【映画】ズートピア

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【映画】ズートピア

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肉食動物と草食動物が暮らす楽園で奮闘奔走するうさぎ警官の物語。
うさぎ警官が狐の元詐欺師の相棒と協力して、事件を解決する痛快なストーリーを手放しで楽しむのも良いが、客観的視点が一定年齢を超えていれば、緩やかな草食動物と肉食動物との対立、さらに同じ草食動物内、肉食動物内でも種別による差別で順位づけされたカーストが存在しているのに気づくだろう。それにより、本来平等に与えられるべきチャンスや権利が脅かされる状況も起きている。これは、今日の人間社会の未解決問題としても当てはまる。
なぜ、このような差別が起きるのか。人間社会においても、差別が起きてくれないと都合よく民衆を誘導できなくて都合が悪い人間がいて、そんな人間が差別を煽っているという悲しい現実に気づかされる。
大概の人間は平和的だが、周囲の流行、世論などに流されやすいよう都合よく飼いならされている。もっと各個人が賢くなり良識と常識を各自が流されずに判断できるようになるべきだと警鐘を与えてくれているような気がする。
子供は正義の警官の奮闘を楽しみ、大人は現代社会の問題点を考え直す。世代ごとに捉え方が異なりかつ皆が楽しめる魔法のような映画。娯楽大作で有りながらも社会派の問題作としてお勧めです。

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