【映画】エスコバル・楽園の掟

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【映画】エスコバル・楽園の掟

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好きになった彼女の父親が、もし麻薬王だったら。
表向きは、地域住民への雇用を生み出し慕われる政治家として顔が通っている。
娘や、孫にも面倒見のいい父親としての一面。
しかし、家族として向かい入れられた彼氏に、徐々に退路を断つ囲い込みと、組織の掟による洗礼が目の当たりになる。
ベニチオ・デル・トロのエスコバル役の怪演が見事で、見る側まで飲み込まれそうになる。
近年、中南米で起きてる麻薬戦争と、それに伴う報復応酬による容赦ない犠牲者の見せしめを知っていれば、どんな世界に彼氏は足を踏みいれたのかわかるだろう。
アンドレア・ディ・ステファノの初監督で脚本も担当した作品で、各種賞やメディアなどがあまり注目されていなかったようだが、最初から最後までスリル溢れる展開で最後まで息をつかせないほど脚本と構成が見事。
実在のエスコバルという人物に興味がある人でも、麻薬戦争に興味がある人でも、それらの前提知識がなくてもおすすめできる映画だと思います。本当に一見の価値はあり。

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