【映画】時計じかけのオレンジ
【映画】時計じかけのオレンジ
https://amzn.to/3UnRZX7
【映画】時計じかけのオレンジ
へポスト
オープニングの瞬き一つせずゆっくりとドラッグ入りのミルクを呷る少年アレックスの顔アップからのカメラ・ドリーアウト。これがこれから起こりうる不穏を予見し強烈な印象を残す。
アレックスは暴力と犯罪の限りを尽くす日々だったが、ある日仲間に裏切られ逮捕される。その後政府が推進する矯正療法を受け出所する。しかし過酷な洗脳に等しい治療により、犯罪衝動が起きると強烈な吐き気に襲われ無抵抗になってしまう後遺症が残る。
果たしてアレックスの顛末は。世論で洗脳を批判された政府がとった情報工作とは。
刑法思想の皮肉を織り交ぜた社会派のバイオレンスムービー。
アルコールなどでは味わえないトリップ感溢れる映像展開。公開当時を考えても、かなり尖ったぶっ飛んだ映画だったのを今現在で見ても感じます。ただ無茶な内容を盛り込んでいるわけでなく、今現在（未来）を予見した皮肉に昇華している点が素晴らしい。
キューブリックの作品は、テーマ性の高い優れた作品が多いが、これもその一つ。お勧めです。
へポスト