site_review: 2021-12-10 03:44:50.530851 【ゲーム】デス・ストランディング

【ゲーム】デス・ストランディング

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【ゲーム】デス・ストランディング


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新たな未踏領域を切り開き、物資を届け人を繋いでいくゲーム。
その過程でもオンラインで他のユーザとも助け合って繋がる。
小島監督のメタルギアシリーズから続く単に人殺しを目的とするゲームを作らない、というゲームにおける一環した哲学を感じる。
以下に、要点をまとめた。ピンと来た人は是非プレイしてみてください。

●ストーリーや世界設定が重厚。
冒頭から膨大な情報量、専門造語などで圧倒されるかもしれないが、ゲームとしてそれらを体感することでデス・ストランディングの世界での成り立ちが徐々に蓄積されていくので問題ない。ぜひ、そこで面食らわず続けてほしい。

●様々なゲームスタイルで遊ぶことができる。
・フロンティア精神で未踏領域を自力で突き進み後続の人々ための道しるべを残す人。
・国道や施設など便利なインフラを徐々に着実に整えていく人。
・他の人の道しるべや施設をふんだんに活用して効率的に進める人。
・ひたすら荷物配送を行って配達症候群になる人。
・BT、ミュール、テロリストとの戦闘を楽しむ人。

●非同期で他プレイヤーとの繋がりを楽しめる
他の人たちと装備品、建設物を共有して協力し助け合って進められるのが楽しい。他の人の機嫌に気を遣う必要まではない、適度な人との距離感で楽しめる。
次の日に接続したら、知らぬ間に国道建設、施設建設がされて、一日で世界が一変してるのを感じたりできる。
SNSにおける、誹謗中傷などの要因になりかねないトラブルやネガティブ要素を排除した、非同期的なオンラインゲームとしての新たな提案がされている。

●あらたな新機軸による敵から避ける恐怖と、戦闘をするか選べる仕組みの創出
戦闘は、遭遇する恐怖、敵を避ける恐怖をメタルギアと全く別の新しい軸での遊びを創出している。
見えない敵BTをオドラデクのナビやBTに発見された場合に息を止めてかわす、戦闘をすることも回避することも選べる
空中に漂う幽霊(ゲイザー)の段階、地面から引きずり込もうとする(ハンター)の段階、戦闘で負ければ対消滅が起こってしまう(キャッチャー)段階と順を踏んでいる。アクションが苦手な人は逃げることも選択できる。
また、ミュールやテロリストなど人間の敵も登場する。これらはステルス要素を使って静かに殲滅したり、正面突破で倒すことができる。ただし、この世界では人を殺すとネクローシスしてBTになるので注意が必要だ。

●踏破できないルートはない。オープンワールドのただ広いだけのフィールドの常識概念を覆す。
今までの常識ではフィールドは通行できるかできないかの0か1であった。(挙動がステップ関数の様)小さな小石や、背丈の低い柵での行き止まりに理不尽を感じたことはないだろうか?
それを今回は、地形に合わせたアクション操作や所持アイテムの使用によって0~100%の踏破可能性の幅を持たせた。(挙動がシグモイド関数の様)ありとあらゆる障害物にオブジェクトに準拠した当たり判定を持たせて、乗り越えることができる。
これによって、全ての大地に息吹を持たせ、地形の意味を持たせ適度な緊張感を持つようになった。
ユーザは自然と地形を見て最適ルートをたどる現実と同じ行動をするようなる。
判断を誤ると、バランスを崩してよろけたり、足を滑らしたりしてリカバーできないと転んだり、溺れたりして所持品や配達物をばら撒いてしまう。
しかし、それでいて、それらの操作ストレスは極限までセーブする配慮がされ、ゲームとしての楽しさに落とし込んでくれている。
従来のただ広いだけの単調に移動するだけのダルさというものがなくなる。ある意味で、今後のオープンワールドゲームの転換点になりうる作品。

全体の感想として、常に地形を考慮して歩いたり、障害物を装備品を駆使して踏破したり、それら装備品や建設物には耐性があったりなど、一見するとすごく面倒くさそうに感じるかもしれないが、プレイしてみるとそれらを把握しやすいようなUXデザインやナビによるインタフェース、操作性が事細かにこだわって調整されているので、とても楽しく感じられる。これぞA HIDEO KOJIMA GAME クオリティだと納得した。自分が置いた登頂用の梯子や縄や、建設した橋などが誰かの役に立つかも、と思うと自然とより良い配置を考えるし、配置した物に他ユーザから沢山いいねを貰っていたら朽ち行くのを阻止してメンテしようと思うようになる。こういった心理誘導も見事だ。
配送や建設以外にも、メモリーチップや温泉を発見するための探索要素で、くまなく世界中を冒険できる。オススメの一つが、雪山の巨峰の踏破。もちろん、正式なミッションには含まれていないが、スタミナ、装備品を考慮し、登頂ルートを綿密に計画を立てて進める。所持数の限られたパイルやハシゴを慎重に使用する選択を迫られ、途中でスタミナを考慮して重い装備品を諦めたり、帰還ルート確保の考慮をする選択を迫られる。歩行シミューレタ的な新たな要素を加えたことで、苦難なルートで目的を成し遂げられた時の達成感を味わえる斬新なゲーム。目的を達成したら、その場所に看板などのメッセージを残せるのも嬉しい。(場合によってはいいねが他の人からもらえる)今までオープンワールドでは見られなかった世界、到達できなかった世界を新たに体験できるので、冒険してる感が一入高い。ゲームとしては戦闘要素をメインにしていないが、戦闘システム自体も新たに構築されていて新鮮で楽しいのでアクション好きの人にも十分楽しめるはず。
全部をやり尽くし、トロフィーコンプをするには100時間を悠に超えそうなボリューム。トロフィーコンプ以外にも、ゲーム内で新たな遊びを生み出せそうな作り込みがされている。
新しいゲーム体験をしたい人には、オススメのタイトルです。

---気になった点---
●バグ:パッチで解消されているかもしれません。[v1.04]で起きたもの。
国道の素材投入量:ステータス表示と、端末操作画面で値がずれていた。他ユーザの資材投入処理などでの数値同期失敗のバグの可能性あり。投入量を満たしていても建設が始まらないバグ。素材の追加投入で対応できた。


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