【小説】ザ・カルテル(角川文庫)
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【小説】ザ・カルテル(角川文庫)
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報道やドキュメンタリーでメキシコ中南米の麻薬カルテル抗争の凄まじさは否が応でも情報で入ってきますが、その悲惨さと壮絶さのボーダーを軽く超えてくる内容。
麻薬取締局のアート・ケラーを中心とした、アメリカ、メキシコにまたがる正義を行使する側と、麻薬カルテル側、それに巻き込まれる人々の群像劇で物語は進行する。
登場人物は膨大な数にのぼるが、それらが複雑に絡み合い結びつき、それぞれの結末まで描かれる。ページ数も多いですが、無駄な展開や脱線はなく、むしろストーリー展開を凝縮して濃密化されたかのような印象。殺されてしまう人やその凄惨な手口と描写で一節を読むだけで重いドッとした疲れを感じます。
カルテル同士の抗争、麻薬取締局側との対決も一筋縄でいかなく、アメリカ、メキシコ各国政府の警官や高官の汚職買収も巻き込んだ壮大なストーリ展開も巧みで、最後まで手に汗を握りながらも目が離せなかった。
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