【ゲーム】サイレントヒル2・リメイク
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【ゲーム】サイレントヒル2・リメイク
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ほぼ初見のサイレントヒルです。
⚫︎グラフィック
グラフィックはUE5だけあって光と影と霧の効果が効いて美麗。オブジェクト自体やそれらの配置が丁寧に作り込まれている感じで、森林、街中、家屋内ともに臨場感があります。ロード時間も途中再開時の数秒以外はなくシームレス。
⚫︎音楽、効果音、吹き替え
音楽もレベル高く、小気味よく不安と緊張を煽ってくれる。効果音も、普段の動作なのに緊張感を醸し出すよう作り込まれていて秀逸。日本語吹き替えでプレイしたが、声優さんの演技の出来栄えは素晴らしい。息切れ、息遣い、うめき声、嗚咽など海外作だと突如海外の声優さんの声に切り替わって日本語収録がされていないことがよくあるが、本作は全て日本の声優さんが演技してくれていて違和感なし。違和感に気を取られなくプレイに没入できる。特に、栄養剤を飲んだ時のリアクションが複数あって、どれも回復した感が伝わってきて演技が秀逸。
⚫︎ストーリー
ストーリー展開からも、登場人物たちの暴力、虐待、虐め被害を彷彿させ、主人公の現実と、陰鬱な精神的な部分の境界の推移の映像化も含まれていて構成が見事。ゲーム全体もボリュームがあり、ゲームが進行するにつれて舞台もますます陰鬱な精神状態の世界観に誘われ、いつ救いが来るのかと絶望しました(褒め言葉)。精神的世界で精神的に追い込む系なのが、他のホラーゲームとの独自性を出している部分で、サイコロジカルホラーという独自ブランドを確立した有名タイトルであると納得した。
⚫︎戦闘
敵キャラは種類は少ないが、それぞれ個性があり攻略方法がある。敵の攻撃は、攻撃をする前振りのモーションなどがないため、いつ攻撃が来るかわからない系。そのため回避ボタンを使いこなさないと太刀打ちできない。しかし戦闘をこなしてくると相手の攻撃タイミングが読めるようになってくる。回避がかなり万能で、うまく立ち回ればノーダメで接近戦を制したりできるようになるのでご安心を。
⚫︎探索、謎解き
街のフィールド上では入れない建物が多いかもしれないが、屋内ではほぼ大半の部屋を探索可能。定番の鍵などのアイテムがあるが、それらを取得するのにアイテムを組み合わせて道具を工作する場合もある。
謎解きはバリエーション豊富で個人的には程よい難度。いかにも海外の外人が作り上げた謎解きという感じ。イメージとしてはバットマン・アーカムナイトのリドラーの謎解き系に似てる。バイオ系より難度は上かもしれません。直感的に答えがすぐわかるより、冷静に論理的に要求事項を組み立てていくプレッシャがある方が好きです。モンスターの居る異質な世界の緊張感で、さらに謎解きのプレッシャーが掛かる感じが心身疲労の主人公の極限状態を擬似的に再現してくれているようです。
⚫︎総評
下記気になる点もあったが、全体として良質なホラーゲームとして最後まで楽しむことができた。周回要素として、攻撃アイテムの追加や、マルチエンディングもあるので長く楽しめそうな作品。
気になる点
・アイテム取得のためのカーソルポイントを合わせる判定が若干シビア。戦闘中にアイテム取得で手こずることがあった。
・セーブポイントでなく、オートセーブからリスタートになる地点は、ゲームオーバになると大幅に戻されたりしてしまう。毎回部屋にある回復アイテム取り直すなどの繰り返し作業が発生する。
・暗闇を照らすライトの手動オンオフがR3ボタン(アナログスティックボタン押し込み)のため、アナログスティックで照準を合わせながらR2ボタンで銃を撃つ時など、戦闘が激しく操作が力んでしまう時はアナログスティックボタンも押してしまうときもある。そのため、銃を撃つと照明が消えて敵が見えなくなる現象が発生して煩わしかった。基本、ライトは暗ければ点けるし、暗い中を灯りもつけず凝視することはないので、明るさによってシステム側で自動でオンオフしてくれればよかった。
・プレイヤーキャラが背景オブジェクト近辺に移動するとカメラ位置が高速でガクガクブレるバグが稀にある。特に腰の高さのオブジェクトを乗り越えた後など。パッチで対応して欲しい。
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